ピアニストがジャムセッションで注意したい3つのポイント
ジャズやソウルのセッションに何回か参加された方の中に、他の演奏者からこんな注意を受けたことがありませんか?
左手!ベースと音がかぶってますよ!
ドラムが細かく刻んでるから、ピアノは白玉にして!
歌とピアノだけなんだから、ピアノはきちんとリズムを出して!
あるある!という方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
このような注意を受けるのには、ピアノという楽器に原因があります。
「小さなオーケストラ」と言われるくらいピアノは完成された楽器です。
完成された楽器であるため、ピアノをされてきた多く方は、今まで1人でピアノを演奏されることが多かったのではないでしょうか?
ピアノに比べ、ギターやベース、ドラムという楽器は不完全な楽器です。
例えば、ベースという楽器は、1人で演奏しても音楽が成立しません。
なので、他の人と一緒に協力して演奏をしないと音楽にはならないんです。
そこで、今回はピアニストの方たちがアンサンブルで陥りやすい点と気をつけるべき注意点についてご紹介していきたいと思います。
セッションでもマナーを守って、一緒に演奏してくれた人たちから、「また一緒に演奏しようね!」と言われるようになりましょう!
ピアニストがセッションで注意すべきポイントその1
ピアノを演奏される方は、間違いなく両手で演奏されます。
なので、セッションでありがちなのが、左手の音がベーシストの邪魔をしてしまうケースです。
ベーシストは基本的に演奏の低音部分を弾いています。
そこへ、ピアニストがベーシストと同じような音域で左手を弾いたらどうなるでしょうか?
低音同士がぶつかり、音が濁ってしまいます。
気持ちの良いアンサンブルをしようとして、低音が濁ってしまったら、気持ち悪いですよね。
アンサンブルは、一緒に演奏している人たち全員が気持ちよく演奏してもらいたいもの。
ベースがいる場合は、左手の音域に注意をしましょう。
オススメの解決策は、左手でコードをおさえ、メロディーが抜けたタイミングで「おかず(オブリガード)」を入れる方法です。
通称「隙間を狙う方法」です。
こうすることで、音楽の表現が広がり、まわりの演奏者も楽しくなります。
ぜひセッションでトライしてみてくださいね。
そうそう。
逆にベースやドラムが抜けて、歌とピアノだけになっているタイミングでは、逆に左手の低音部分は必要になってきます。
これも覚えておきましょう!
ピアニストがセッションで注意すべきポイントその2
ピアノを長年演奏されてきた方は、かなりの難しい曲を演奏されてきたと思います。
楽譜を見ると、音符がギッシリ書かれているような曲に挑戦されてきたと思います。
なので、難しい技法を演奏することには慣れているのではないでしょうか?
ところが、ギターやベースなどは完成されていない楽器なので、普段そこまで難しい演奏はしていません。
むしろ単純な8分音符を演奏していたり、簡単んなフレーズの繰り返しを行っている場合がほとんどです。
なので、ひょっとしたらピアニストにとっては当たり前の技法でも、アンサンブルになると必要でなくなる場合もあるんです。
例えば、ベーシストが8分音符を刻んで、ドラマーがエイトビートを刻んでいる場合、ピアニストが弾くコードは全音符の方がよい場合もあるんです。
その方が、ボーカルの方も歌いやすかったり、アンサンブル全体のサウンドがすっきりすることが多いんです。
ピアニストの方は、これまでベーシストやドラマーが刻んでいたリズムも、和音も、メロディーも、オーケストラを全部ひとりで演奏されてきたと思います。
なので、セッションなどのアンサンブルでは、ピアノではなく、バイオリンやチェロみたいな感覚でピアノをとらえるとピアノの役割が分かりやすくなると思います。
責任感が強い方ほど、アンサンブルでピアノの音数が増えてしまう傾向もありますので、ピアニストの方は、もっと気楽に演奏をしてみてくださいね。
ピアニストがセッションで注意すべきポイントその3
まじめなピアニストの方ほど、しっかり演奏しようとします。
まさか、演奏中に弾くことをやめて、リラックスして他の人たちの演奏を聞くなんてことは、想像もつかないと思います。
ですが、アンサンブルの場合、じつはピアノを弾かないことの方がよい場合があるんです。
たとえばオーケストラを考えてみましょう。
ピアノと同じグループの打楽器のシンバルを考えてみましょう。
シンバルを担当されている方の譜面は、何十小節も休符で、ここぞ!というタイミングでシンバルを鳴らします。
でも、その間、小節数は数えますが、演奏をしていないんです。
むしろ、シンバルで不必要な音を鳴らし始めたら、オーケストラの演奏が台無しになってしまいますね。
セッションなどのアンサンブルでは、ピアノもオーケストラのシンバルと同じようなケースが起こるんです。
アンサンブルに慣れたピアニストの演奏をよ~く観察してみましょう。
休むときは休んで、必要な時にしかピアノを弾いていないはず。
こうした演奏を休むこともピアノを演奏される方には大切であることを理解しましょう。
ピアノの演奏は休んでもいいんです!
一生懸命頑張っている自分自身に対し、優しい気持ちになってくださいね。
いかがだったでしょうか?
一生懸命にやっていても、何故セッションで他の演奏者に怒られるのか?
それは、ピアノという楽器の正しい価値とアンサンブルでの役割分担を知らなかったからです。
ピアニストの方は、無理をしなくても、もっと気楽にアンサンブルに参加できます。
背負い込んでいた不必要な責任感を捨てて、気軽にセッションを楽しんでいきましょうね。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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