多くの人たちが勘違いしているピアノの指の強化方法

速いフレーズをピアノで弾けるようになるために、指の強化をしたい!という方の多くが使っているテキストがあります。

有名な「ハノン」です。

ハノンは確かに指が早く動くようになるのですが、じつはハノンでは不十分なのです。

これまでピアノの先生たちのピアノ指導を行ってきて気づいたのですが、ハノンだけを使った指の強化を教えられてきた先生たちは・・・

肘が異様に曲がっている

手首が硬くなってしまっている

手の形に変な癖がついてしまっている

こうした問題が起こっているのです。

そこで、今回は多くの人たちが勘違いをしてしまっているピアノの指の強化方法についてご紹介していきたいと思います。

本当のピアノの指の強化方法その1

ピアノは、鍵盤を真下に押すことで音がなる楽器です。

ピアノでよい音をならすには、指が鍵盤の真下に落ちるようにする力のコントロールが必要です。

ところで、一旦鳴らした音を消すには、下がった鍵盤が上に上がればよいということになります。

何を今更当たり前のことを・・・と思われた方。

じつは、この鍵盤が下から上がる時に、余計な力が働いている場合があるのです。

指の本当の脱力ができている場合は、鍵盤を押している指の力を抜くだけで、ピアノは自動的に鍵盤が上がってきます。

ですが、脱力ができていないと、鍵盤から指が離れていたり、指が空中に反り返ったりするのです。

鍵盤から指が離れていたり、空中に反り返っているということは、重力に反して、指を上に持ち上げる力が働いていることになります。

本来、物理学的に自然な指の形は、脱力した5本の指が、重力の重さで、鍵盤にくっついている状態になります。

脱力は指だけではなく、もちろん肘や肩も含まれます。

こうした脱力は、じつは指の強化を行う前に習慣化されている必要があります。

脱力ができていないと、余計な力が入り、結果的に腱鞘炎といったトラブルにつながってきます。

じつは、指の強化には、「脱力」をセットで練習する必要があるんです。

これが、ハノンが指の強化に不十分である理由のひとつになります。

本当のピアノの指の強化方法その2

ピアノでよい音を鳴らすためには、5本の指が鍵盤に対して「平行」になっている必要があります。

指が斜めになっていると、ミスタッチにつながったり、ピアノの綺麗な音がでにくくなります。

手が弾きやすい位置であれば、指は鍵盤に対して平行になりやすいですが、鍵盤の低い音程、逆に高い音程を弾こうとすると必然的に指が斜めになってしまいがちです。

たとえば右手で鍵盤の低い音程を弾いたり、左手で鍵盤の高い音程を弾く場合などです。

その時に必要になってくるのが、「手首の柔軟」です。

手首が柔らかいと、鍵盤のどの位置に手が来ても、指を鍵盤に対して平行にすることができます。

また、複雑な動きをする指の関節も、柔軟になっている必要があります。

このように、本来の指の強化は「柔軟」もセットになっている必要があります。

じつは、指の強化には

脱力→柔軟→指の強化

という順番があります。

ハノンを使っても、脱力と柔軟が行えないのが、ハノンが不十分である理由になります。

本当のピアノの指の強化方法その3

脱力と柔軟ができて、初めてハノンのような指の強化を行うことができます。

ですが、指の強化の最中も、本当に脱力ができているか?柔軟であるか?という意識は大切です。

脱力も柔軟も、しっかり習慣化するためには、長い時間がかかります。

さらに、しっかりとした脱力と柔軟ができた上で指の強化を行った人のピアノの演奏は、非常に綺麗な音になります。

特にバラード曲の演奏では、端的に違いが出てきます。

ピアノの綺麗な音色を出すために、脱力と柔軟は本当にお勧めです。

ここまでご紹介した方法は、アルフレッド・コルトーのピアノ技法になります。

コルトーのピアノ技法のテキストはこちらです。

ご興味のある方は、ぜひ一読されることをお勧めします。

横浜市磯子・金沢区のピアノ教室「アクターズプレイヤーミュージックスクール」のご案内はこちらです。

横浜市磯子・金沢区のピアノ教室「アクターズプレイヤーミュージックスクール」

ようこそ!横浜市磯子・金沢区にあるピアノ教室「アクターズプレイヤーミュージックスクール」のホームページへ